イントロダクション
この記事では長崎県長崎市(ながさきけん ながさきし)に旅行や出張の際、ぜひともお訪れてほしい長崎観光スポットをご紹介しています。
執筆者の独断と偏見で厳選したおすすめスポットです!
ご当地グルメや現地のお得情報も掲載していますのであわせてご覧ください。
※各施設・店舗の営業日・営業時間を事前に確認されることをおすすめします。
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長崎市の都市観光情報(概要)
長崎市の特色
鎖国時代に唯一開かれた貿易港の歴史をもつ観光都市。長崎県の県庁所在地。人口 約40.6万人
人気観光スポット
平和祈念像(平和公園)、浦上天主堂、稲佐山(稲佐山公園)、グラバー園(旧グラバー住宅)、大浦天主堂、出島、眼鏡橋、端島(軍艦島/端島炭鉱)、高島(高島炭鉱) など
長崎のご当地グルメ
卓袱(しっぽく)料理、皿うどん、ちゃんぽん、長崎カステラ
新「JR長崎駅」
2020年3月28日に新しい駅舎が完成、高架開業した新「JR長崎駅」。旧長崎駅から約350m西側(浦上川方面)に移動しました。
改札口はコンパクト
総合観光案内所
路面電車の一日乗車券の購入や、長崎市内の観光地図・パンフレットを入手することができます。
長崎街道かもめ市場
長崎を代表するお土産店、飲食店を中心に、特色ある全54テナントが勢揃いしています。2022年3月18日にグランドオープン。
ちゃんぽん、皿うどん、トルコライスなど現地で食べたいグルメがたくさんあります。
長崎といえば欠かせない「カステラ」の品揃えはピカイチです!
西九州新幹線「かもめ」
2022年9月23日の開業時には、「長崎〜武雄温泉」間はフル規格新幹線、「武雄温泉〜博多」間は在来線特急で運行され、武雄温泉駅のホームで乗り換える対面乗換方式(リレー方式)となります。
「九州らしいオンリーワンの車両」をコンセプトに、エクステリアにはJR九州のコーポレートカラーである赤を配色、シンボルマークやロゴを配置しています。
また、インテリアデザインでは和洋折衷、クラシックとモダンが組み合わされた、懐かしくて新しい空間を表現しています。指定席は2-2列、自由席は3-2列になっています。
特急「かもめ」
在来線の「かもめ」は「リレーかもめ」に改称の上、武雄温泉駅で新幹線「かもめ」と接続する列車として運行されます。
新幹線に接続しない肥前鹿島駅または佐賀駅までの「かもめ」は「かささぎ」に改称されます。
まとめると、博多~長崎間を鉄道移動する場合、博多~武雄温泉間はリレー列車「リレーかもめ」、武雄温泉で接続する新幹線「かもめ」に乗り換えて長崎へ、という形になります。所要時間は約1時間20分、これまでより約30分短縮されます。
出島メッセ長崎(西口)
出島メッセ長崎は2021年11月1日に開業した国際会議場やホテルなどを含むMICE施設になります。
ホテルは国際ブランドの「ヒルトン長崎」となります。
大型MICEから小規模研究会、会議室まであらゆるニーズに対応できる施設となります。ヒルトン長崎と隣接しています。
⾧崎駅直結の2階ペデストリアンデッキとリバーサイドデッキをつなぐ、稲佐山プロムナード。ここからは稲佐山を見上げることもできます。
東口(開発中)
新駅ビル、ホテルの建設等、開発が進み、100年に一度の変革期といわれています。
2025年には駅前広場を含め全面完成予定です。その頃に再訪したいと思います。
完成予定図
■参考(駅変遷図)
※ジャパネットHDの複合施設「長崎スタジアムシティ(Nagasaki Stadium City)」の2024年9月完成も予定されています。大変貌を遂げる長崎駅周辺に注目です!
■おすすめ散策コース(長崎駅~出島~新地中華街:約30分)
平和公園
1945年(昭和20年)8月9日、長崎県に投下された原子爆弾の爆心地(原爆落下地点)とその北にある丘の上を含めたエリアに、世界平和への願いを込めて作られた面積約18.6ヘクタールの公園です。
平和祈念像、平和の泉のほか、折鶴の塔、長崎の鐘、浦上天主堂の遺構、長崎原爆資料館、各国から送られた平和のモニュメントなどが点在します。
平和祈念像
平和祈念像(へいわきねんぞう)は、長崎市松山町の平和公園にある長崎市民の平和への願いを象徴する高さ9.7メートル、重さ30トン、青銅製の像となります。
『高くつき上げた右手は「原爆の脅威」を、横に伸ばした左手は「平和」を、軽く瞑った目は「犠牲者の冥福」を祈る』という作者の言葉が台座の裏に刻まれています。
毎年8月9日の原爆投下の日は「ながさき平和の日」と定められ、この像の前で「平和祈念式典」が執り行われています。
平和の泉
直径約18メートルの「平和の泉」は、水を求め、亡くなっていった被爆者たちの霊を慰め、恒久的な世界平和と核兵器廃絶の願いを込めて建設されました。1969年(昭和44年)完成。
噴水は、平和の象徴である鳩と鶴の羽根をイメージしたもので、正面の御影石には、被爆当時9歳だった少女の手記より、「のどが乾いてたまりませんでした 水にはあぶらのようなものが一面に浮いていました どうしても水が欲しくて とうとうあぶらの浮いたまま飲みました」という言葉が刻まれています。
長崎の鐘
長崎原爆資料館
長崎原爆資料館(ながさきげんばくしりょうかん)は、長崎市への原子爆弾投下に関する資料を取り扱った長崎市立の資料館です。
長崎県長崎市観光キャラクター「さるくちゃん」
「さるく」とは「まちをぶらぶら歩く」という意味の長崎弁。まち歩き観光「長崎さるく」のマスコットキャラがさるくちゃん。顔に「さ」「る」「く」の3文字が入っています。
浦上天主堂(うらがみてんしゅどう)
長崎市浦上にあるカトリックの大聖堂。大正3年(1914)にほぼ完成。大浦天主堂とともに二大天主堂といわれる。原爆により全壊。昭和34年(1959)再建された。浦上天主堂は、爆心地の北東約500mに位置します。
平和公園から歩いて行くのもよいものです。


原爆落下中心碑
原子爆弾が投下された長崎市松山町。黒御影石の石柱が、原爆落下中心地を示し、周囲はこの上空約500mで炸裂したことを表す同心円の広場となっています。


アクセス
稲佐山公園(稲佐山)
標高333メートルの稲佐山公園は、長崎市のランドマークとして広く市民に親しまれています。山頂にある展望台からは、「鶴の港」と呼ばれる長崎港を見下ろすことができ、360度の大パノラマを満喫できます。また、園内には、野外ステージや遊具ひろば、動物ひろば、ドッグランなどがあります。無料駐車場が400台あります。
人気のロープウェイ
(画像:公式サイト)
稲佐山遊歩道
今回はロープウェイは利用せず、長崎駅から稲佐山公園まで路線バスを使い、バス停から遊歩道で徒歩で行くことにしました。
案内図を見て、地理感覚を頭に入れます。
それでは出発です! ※スロープカーでも行けます。
道中は矢印案内が要所要所にあるので迷うことはありません。
途中から整備された道になるため歩きやすいです。
スロープカーも見れたりします。
可愛らしいハートを発見です。
景色を楽しんだりであっという間に到着です。
スロープカー駅とロープウェイ駅の間に挟まれた脇道につながっています。
ここから山頂展望台までもう少し歩きます。
山頂展望台までやってきました!
山頂展望台からの眺め
夜、地上から稲佐山を見上げるとライトアップしているのが分かります。
アクセス
グラバー園
「グラバー園」は、 国指定重要文化財の旧グラバー住宅・旧リンガー住宅・旧オルト住宅を核に、市内に点在していた6つの明治期の洋館を移築復元したものです。旧グラバー住宅は「明治日本の産業革命遺産」の構成資産にも登録されています。
園内は長崎独特の坂の地形のため、動く歩道、エスカレーターを設け、壁泉・石畳による回遊道路をめぐらし、異国情緒あふれる観光名所としてたくさんの人々に親しまれ、年間100万人以上の観光客が訪れています。


長崎港、稲佐山をはじめとする緑したたる山々、人々の息づかいが感じられる街並み。偉人たちも魅せられた絶景が広がるとびきりのビュースポットでもあります。
グラバースカイロード
斜行エレベーター(グラバースカイロード)は、徒歩しか手段のない斜面市街地に住む高齢者や障害者の方が安全で快適に移動できる生活の交通手段ですが、一般、観光に関係なく無料で利用できます。
グラバー園へのアクセスルートのひとつがこのグラバースカイロード。丘の上にあるグラバー園ですが、その最上部、旧三菱第二ドックハウス近くの第2ゲートへと到達します。坂の多い長崎ならではのもので、長崎市が日本で初めて道路として築いた「斜行エレベーター」です。
少し離れた「垂直エレベータ」に乗り継ぎます。
第二ゲート入口に到着します。
アクセス
大浦天主堂(おおうらてんしゅどう)
大浦天主堂は、幕末の開国にともなって造成された長崎居留地に、在留外国人のために建設された中世ヨーロッパ建築を代表するゴシック調の教会で、現存するものでは国内最古となります。グラバー園のすぐそばにあります。
入場門
拝観料(入場料)は大人1,000円、中高生400円、小学生300円です。
国宝であり、2018年にユネスコの世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のひとつでもあります。
日本之聖母像
この像は、「日本に数多くの潜伏キリシタンたちがいた」というニュースが全世界に伝えられた際に、フランスからその記念として贈られたものです。とても優しい顔をされたマリア様です。
出島
徳川幕府の命により築造された人工の島、「出島」。鎖国時代の約200年間、日本で唯一西洋に開かれていた貿易の窓口でした。
2017年に出島表門橋が架橋され、往時と同じように、橋を渡って出島に入ることができるようになりました。
現在までに16棟の建物や景観が復元され、19世紀初頭の出島にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。室内では、当時の生活を再現した部屋や、発掘調査で出土した資料の展示などを見ることができます。
そのほか、明治時代から残る洋館で食事ができるレストランや、着付けもしてくれる着物レンタル、侍の格好をしたスタッフによるツアーなどの体験メニューもおススメです。
長崎出島ワーフ
長崎港周辺のベイエリアを占める複合商業施設「長崎出島ワーフ」。和食、洋食、中華料理やイタリアンの飲食店をはじめ、アウトドアショップなど個性豊かなショップが並んでいます。
稲佐山が一望できるくつろぎのベイサイドでもあります。ここから見る夜景もひと味違った美しさです。ちなみに、ジャイアント・カンチレバークレーンも眺めることができます。
長崎水辺の森公園
平成15年(2003)、長崎港に面した内港エリアに誕生した公園。
(画像:公式サイト)
園内には運河が配され、水と緑にあふれた憩いの場として市内外の人々の人気を集めています。この運河には「風待橋」「宵待橋」「あじさい橋」「オランダ坂橋」など長崎らしいネーミングの橋が架けられ、“水辺のプロムナード”と名付けられた散歩道が整備されています。
水遊びや散策が楽しめる壮大な癒しスポットです。
長崎県美術館
入館は無料です。企画展、コレクション展、その他有料展覧会の観覧、カフェの利用等は別途料金が必要です。
水辺の森公園そばにあるので、時間があえば立ち寄るとよいでしょう。
軍艦島コンシェルジュ乗り場
軍艦島上陸ツアーは数社が企画・実施していますが、こちらは軍艦島コンシェルジュさんのツアーとなります。軍艦島デジタルミュージアムの見学が含まれたものになります(通常は入場料大人1,800円)。
常磐ターミナル(ツアー待合所)
常盤桟橋
軍艦島デジタルミュージアム(ツアー受付場所)
軍艦島デジタルミュージアムで受付した後、そのままミュージアムを見学して歴史を理解することで、よりツアーを楽しむことができます。
長崎新地中華街
日本三大中華街の一つ。横浜中華街、南京町(神戸)中華街とともに日本三大中華街と称されています。長崎中華を食べるためここを訪れます。
中華街北門。新地橋広場のそばにあります。
東西南北全ての入り口に中華門が立つ、東西南北あわせて約250メートルの十字路で、通りには約40店舗の中華料理店等が軒を連ねています。
蘇州林(そしゅうりん)
繁忙時にはかなり混み合う人気店です。名物はもちろん長崎名物「ちゃんぽん」と「皿うどん」。1階のテイクアウトコーナーでは、ごま団子や肉包子なども並んでおり、中華街の散策途中にテイクアウトで食べ歩きを楽しむ方も多いです。
この日は、ハトシ(320円)を食べ歩きです。食パンの間にエビなどのすり身をはさんで油で揚げた料理で主に東南アジアや日本の長崎で食べられています。


眼鏡橋
国の重要文化財に指定されている現存最古のアーチ型石橋の一つ。川面に映った影が双円を描き、「メガネ」に見えることから、この名前がついたと言われ、『日本橋』『錦帯橋』と並び日本三名橋に数えられます。
川面に近づきます。
せっかくなので橋裏を通ります。
近年では、眼鏡橋をはじめとする中島川護岸にあるハートストーンが、愛を願うパワースポットとして人気を集めています。
こちらの飛び石畳が目印です。
オランダ坂
異国情緒あふれる東山手に位置し、外国人居留地一帯の坂道のこと。
東山手洋風住宅群など、異国情緒あふれる東山手に位置しており、近隣には日本で最初の女学校である活水学院・洋風住宅7棟があります。
出島に住むオランダ人の影響か、開国後も長崎の人々は東洋人以外を「オランダさん」と呼んでいた為、当時「オランダさんが通る坂」という意味で居留地にある坂はすべてオランダ坂と呼んでいたと考えられています。
現在は、主に活水学院下の坂、活水坂、誠孝院(じょうこういん)前の坂がオランダ坂と呼ばれています。
孔子廟・中国歴代博物館
長崎の大浦町に建てられた由緒ある孔子廟(こうしびょう)。併設の博物館では北京の「中国歴史博物館」と「故宮博物館」から提供された貴重な文物が見られます。
孔子廟 は、中国、春秋時代の思想家、儒教の創始者である孔子を祀っている霊廟(霊を祀る建物)。琉璃瓦・青白石製欄干・龍紋様の御道石・孔子像、72賢人石像などはすべて中国から取り寄せられたものです。
併設の中国歴代博物館は、2階には北京故宮博物院提供の宮廷文化財を、3階には中国歴史博物館提供の出土文化財を一堂に展覧しています。
電車・バス情報
路面電車(長崎電気軌道㈱)
均一制:大人140円(中学生以上)、小児(小学生)70円
電車一日乗車券:大人600円(中学生以上)、小児(小学生)300円
ながさき観光ルートバス
長崎市内の観光スポット(グラバー園・大浦天主堂、オランダ坂、長崎新地中華街、出島等)まで行くことができる観光ルートバスです。1乗車大人160円、1日乗車券500円
ながさき観光ルートバス(長崎駅西口⇔グラバー園)について | 長崎バス
長崎市は地形的に山や坂が多く、平地はたったの2割程度といわれています。
「さるく」(街歩き)は履き慣れた靴で行うことをおすすめします!