イントロダクション
この記事では山口県萩市(はぎし)に旅行や出張の際、ぜひともお訪れてほしい観光スポットとおすすめ観光プランをご紹介しています。ご当地グルメや現地のお得情報も掲載していますので、チェックしてくださいね。
執筆者の独断と偏見で厳選したおすすめスポットです!
各スポットのおすすめ度は★(低)~★★★(高)の3ランクで表示しています。
※各施設・店舗の営業日・営業時間を事前に確認されることをおすすめします。
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萩の都市観光情報(概要)
萩市の特色
関ヶ原の戦いで敗れた毛利輝元が築城した萩城の城下町で、日本有数の史跡都市です。人口 約4.5万人
人気観光スポット
世界遺産 明治日本の産業革命遺産(製鉄・製鋼、造船、石炭産業:8県11市に分布する全23件)の構成資産(萩市に分布する次の5物件):萩反射炉、恵美須ケ鼻(えびすがはな)造船所跡、大板山(おおいたやま)たたら製鉄遺跡、萩城下町、松下村塾
指月(しづき)公園(萩城跡)、東光寺(毛利家の菩提寺)
ご当地グルメ
萩御膳、萩弁当
https://www.hagishi.com/special/hagigozen/
指月(しづき)公園(萩城跡)★★
萩城は毛利輝元が指月山麓に築城したことから別名指月城とも呼ばれていて、現在は城跡が公園になり指月公園と言われています。
萩八景遊覧船
萩城跡そばの指月橋に乗り場があります。乗船料は大人1200円・小人600円、約40分の遊覧を楽しめます。※営業期間は3/1~11/30、運航状況は要確認
萩・明倫学舎★★★
萩観光の起点施設でもあります。本館(1号館)には萩藩校明倫館を紹介する展示室やジオパークのビジターセンター、観光インフォメーションセンターなどがあります。
建物は和風かつモダンな造りで、内部はレトロな雰囲気を醸し出しています。もとは毛利家家臣の子弟教育のために開かれた「藩校明倫館」でした。
萩市のキャラクター「萩にゃん。」がお出迎えです。
せっかくなので2号館の「幕末ミュージアム」と「世界遺産ビジターセンター」も見てみます。※有料ゾーン
近代化の歴史を学べます。
幕末における西洋技術の導入以来、日本は極めて短期間で飛躍的な発展を遂げ、明治時代後期には産業国家としての地位を確立しました。経済大国・日本の礎となった歴史をここで学べます。
遺産群は他県にもまたがって分布しています。世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、次の世代に引き継いでいくべき人類共通の宝物です。ユネスコが世界遺産条約に基づいて登録を行っています。
<参考:世界遺産の種類>
世界遺産には「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」の3種類があります。明治日本の産業革命遺産は「文化遺産」に該当します。
椅子に座ると、長州ファイブ(若者5人衆)と一緒に記念撮影もできます。
<参考:長州ファイブ>
伊藤博文(初代内閣総理大臣)、井上馨(初代外務大臣)、遠藤謹助(えんどう きんすけ、造幣局長)、井上勝(鉄道庁長官)、山尾庸三(やまお ようぞう、現・東京大学工学部の前身を創立)の志高き5人の若き萩藩士です。国を超え、時代を駆け抜け日本の近代化に挑みました。明治日本の産業革命はここから始まったのです。
本館(1号館)学舎内にはお土産ショップやレストランもあります。※無料ゾーン
焼き物は、もちろん「萩焼」です。
お土産も色々揃います。
吉田松陰にちなんだお土産が人気のようです。
せっかくなので、喫茶コーナーで「夏みかんケーキ」とコーヒー(売店で販売しています)を買って一休みしました。
萩明倫レストラン・カフェ 萩暦 でのお食事もおすすめです。萩の名店「割烹千代」がリーズナブルな価格で提供しています。萩暦
明治日本の産業革命遺産(世界文化遺産)
萩城下町★★★
毛利輝元により計画的に建設されました。萩・36万石の城下町です。武家屋敷が白壁で囲まれ、風情ある静かな町並みが一面に続きます。
時期があえば、夏みかんが咲いているはずです。
明治9年(1876)、生活の術を失った士族を救うため、小幡高政(おばた・たかまさ)によって萩の夏みかんは栽培が始まりました。主に空き地となった武家屋敷に植えられたため、「夏みかんと土塀」は萩の代表的な景観になっています。
顕彰碑:日本の道100選「菊屋横丁」
まるで幕末、維新の時代にタイムスリップしたかのような風景です。
江戸屋横丁、伊勢屋横丁、菊屋横丁が主な通りです。
松下村塾(しょうかそんじゅく)/ 松陰神社(しょういんじんじゃ)★★★
松陰神社は松下村塾出身者の伊藤博文らが中心となって、明治40年に創建された、吉田松陰を祭神とする神社です。
松下村塾は萩(長州)藩の兵学者 吉田松陰が主宰した私塾です。塾舎は松陰神社の境内にあります。質素な作りです。
長州藩の藩校「明倫館」の師範も務めた吉田松陰先生が教えました。塾生からは高杉晋作や伊藤博文など日本の近代化・工業化を担った多くの逸材が輩出されています。
境内の北参道は「学びの道」と名されています。
せっかくなので、散策してみます。
たくさんの句碑に先生のお言葉が刻まれています。全部で25句あるそうです。解説本が販売されていますので、その意味を深く知ることもできます。
記念撮影はいかがでしょうか。
お食事処(松陰食堂)、売店もあります。松陰だんご、夏みかんソフトクリームが人気のようです。
萩反射炉★
小高い丘の上にあります。
反射炉とは、鉄砲大砲の鋳造に必要な溶解炉です。萩藩の海防強化の一環として導入が試みられました。
萩反射炉は、試作的に築造されたと考えられています。
残っている遺構は煙突にあたる部分で、高さは約10mです。
萩藩の試行錯誤を伝えるとともに、我が国の産業技術史上、大変貴重な遺跡とされています。
恵美須ケ鼻造船所跡★
1856年12月、ロシア式の技術を移入し、萩藩最初の洋式軍艦「丙辰丸(へいしんまる)」が進水しました。
ここで大船が建造されました。
1860年には2隻目の洋式軍艦「庚申丸(こうしんまる)」が進水しました。
丙辰丸建造には、大板山たたらの鉄が使用されました。現在も当時の規模のまま防波堤が残っています。
ちなみに、「大板山たたら製鉄遺跡」は山奥にあるため、車での移動と時間が必要になります。
萩駅舎★★
駅前には何やらモニュメントが、、、
動輪と、
銅像です。
長州ファイブの一人、鉄道の父といわれる井上勝でした。
現駅舎
駅も見てみます。
紛らわしいですが萩駅と東萩駅とがあり、実は「東萩駅」の方が街中にあります。※豪華寝台列車のトワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)は「東萩駅」の方に停車します。
山陰本線は海が絶景です。
旧駅舎
展示品が飾られています。自由に見学できます。
すぐ隣には萩市観光協会があります。
ついでに寄って見て、観光情報をゲットするのもいいですね。
レンタサイクルもあります。(有料)
道の駅 萩しーまーと★★
萩漁港に隣接し、活気あふれる市場の雰囲気の中で鮮魚や水産加工品、地元産の野菜・果物などのショッピングが楽しめる道の駅です。
こちらの交差点を左折するとすぐにみえてきます。
オープンカフェのあるベーカリーや地酒・菓子が揃ったお土産店、レストランもあります。 「浜料理がんがん」と「維新亭」はいずれも鮮魚を生かしたメニューが充実しています。
道の駅 萩往還(はぎおうかん)★★
山口市方面から萩市内に入ったところにある道の駅です。萩の表玄関です。
広い駐車場があるので、安心です。
萩らしい城下町の雰囲気を味わえます。
維新の立役者の銅像があります。
長州ファイブたちでしょうか。
萩往還は、毛利氏が慶長9年(1604)萩城築城後、江戸への参勤交代での「御成道(おなりみち)」として開かれました。日本海側の萩(萩市)と瀬戸内海側の三田尻港(防府市)をほぼ直線で結び、全長はおよそ53kmになります。
飲食店もあるので、時間によってはこちらで食事するのもいいですね。
見蘭牛ダイニング 玄(げん)
うどん茶屋 橙々亭(だいだいてい)
テイクアウトコーナーでは、ソフトクリームや長州どりのから揚げを販売しています。
物産館
物産館もあります。萩のお土産なら何でも揃っています。
新館と本館があるようです。
ここで、夏みかんジュースを買い込みました。
松陰記念館
入館は無料です。
萩循環まぁーるバス★
観光に便利な市内循環バスです。萩市役所前発着の西回り「晋作くん」と東回り「松陰先生」の2ルートのバスが、約30分毎に運行しています。どちらのルートも1周り約1時間をかけて循環します。
始発7:00~終発18:00、どこまで乗っても一回100円(定額料金)です。
萩循環まぁーるバス(路線図・時刻表)のご案内 - 萩市ホームページ
萩の街中ショップ★
地元商店街(萩・田町商店街)
萩バスセンター近くにあるアーケード商店街です。
村田蒲鉾 総本店
蒲鉾(かまぼこ)、竹輪(ちくわ)、天ぷらが有名です。
萩焼 雅萩堂(がしょうどう)
萩焼の老舗店です。萩焼は、「一楽二萩三唐津」と称されるほど茶人に愛され、萩の七化けといわれるように、使い込むほどに味わいが出る素朴さが特徴です。
このように豊富な品揃えなので、お気に入りの萩焼がきっと見つかると思います。
ふるまっていただいた萩グルメの夏みかんジュースと糖漬け夏みかん菓子です。本当に美味しかったです。ありがとうございました。
萩のご当地グルメ
萩の特産品である夏みかんは、甘酸っぱい身をそのまま食べても美味しいですが、その風味を生かしてゼリーやジュース、マーマレード、お菓子など、さまざまな製品に加工されています。
萩のお土産として喜ばれています。
萩のお土産
おすすめ観光プラン
①萩・明倫学舎<所要時間30~60分>→(徒歩又は交通機関)→②萩城下町<所要時間30~60分>→(徒歩)→③指月公園(萩城跡)<所要時間15~30分>→(交通機関)→④松下村塾(松陰神社)<所要時間30~60分>
<おすすめ体験・アクティビティ>
①萩・明倫学舎…世界遺産ビジターセンター入場、お食事処(萩暦)で昼食(萩御膳)
②萩城下町…散策とお買い物(萩焼)
③指月公園…時間があれば萩八景遊覧船に乗船、海辺(菊ヶ浜)を散歩
④松陰神社…「学びの道」、境内にあるお食事処(松陰食堂)で昼食又は喫茶(松陰だんご)
※所要時間は標準的な観光時間ですので、各人の好みで調整します。
萩市は史跡スポットが満載です。近くの長門市(ながとし)や下関市とあわせて観光するとより充実したものになると思います。
ぜひとも萩(はぎ)へおいでませ!(山口弁で「いらっしゃいませ、お越しください!」の意)