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オーベルジュとは?<料理×宿泊>(滞在型レストラン)

 

イントロダクション

この記事では、最近よく聞くようになった「オーベルジュ」についてまとめています。

知っているとホテルステイを楽しむ選択肢がひとつ増えると思います。

 

<1>オーベルジュの発祥と歴史

オーベルジュの発祥はフランスで、「郊外や地方にある宿泊設備を備えたレストランのこと」をさします。

​フランスにおけるオーベルジュの歴史は中世まで遡るともいわれますが、1900年に創刊されたミシュラン・ガイドが星によるレストランの格付けを1926年から始め、自動車が普及するようになると地方にあるオーベルジュも注目されるようになります。

オーベルジュのはじまり

シェフが土地土地の食材を新鮮なうちに仕入れたいがために、郊外でレストランをオープンさせ、客はシェフの味を求めて車で遠路、レストランへやってきました。
食事とともにワインなどのアルコールも嗜むため、その日に車で帰宅することが困難になる客が多くいました。その際、レストランのオーナーやシェフが、遠方からはるばる食事に来てくれた客に休んでもらうため、レストランの2階やスタッフの居住スペースを提供してもてなした、というのがオーベルジュの始まりともされています。

シェフとの距離感が近く、シェフのファンである常連客たちが集う場所、宿泊業のプロではないけれど極上の料理をはじめ、温かく家庭的なおもてなしをする場所、それがフランスのオーベルジュなのです。

 

<2>オーベルジュとは本来「郊外・地方型レストラン」のこと

「その土地でその土地の食材を使った料理を楽しむために、お目当てのレストランへわざわざ出かける。食べた後はレストランに併設している客室に泊まる」という美食大国フランスらしい、グルメ旅行を代表する施設がオーベルジュです。

オーベルジュ=高級というわけではなく、一軒家のシャトータイプやホテルタイプ、ペンションや民宿、山小屋にいたるまで様々なタイプがあります。

フランス料理にも高級レストランから大衆的な店までさまざまあり、グランメゾン(高級フランス料理店)、ビストロ(カジュアル料理店)、ブラッスリー(大衆居酒屋)、カフェ(軽飲食店)などに分かれているのと似ています。

※イタリア料理の場合、リストランテ(高級レストラン)、トラットリア(大衆食堂)、ピッツェリア(ピザ屋)、オステリア(居酒屋)、バル(大衆居酒屋)などに分かれています。

 

<3>日本での多彩なオーベルジュスタイル

日本国内のオーベルジュは、日本で初めてビストロの店を東京に開いた勝又登氏が、都内を離れ、1986年に箱根で開業したのが始まりとされています。

以後、日本ではフレンチの一般化と共に、全国の観光地やリゾート地、別荘地などにもオーベルジュがオープンするようになりました。

現在の日本におけるオーベルジュは、日本独自の旅文化とも融合し、日本料理や世界各地の料理を提供する多彩なスタイルのオーベルジュが登場しています。

日本では、レストランが自慢のペンションなどにこの名称を使うところが多いようです。

 

<4>オーベルジュでの楽しみ

オーベルジュの規模は10室以下から20室くらいまでのところがほとんどですので、アットホームで落ち着いた雰囲気も魅力です。

家族や同行者とはもちろん、オーナーシェフやスタッフとのダイニングでの会話も楽しみです。

​シーズンオフやイベント時には、オーナーのワインセラーを見学したり一緒に漁師さんや農家さんに会いに行くことができる場合もあります。

 

<5>オーベルジュのサービスや施設の特徴

フレンチを出す宿というと、高級レストランを持つリゾートホテルのような至れり尽くせりのサービスが当然と思われている方もいるようですが、そうではありません。

たいていのオーベルジュは、レストラン主体で営業しています。オーベルジュは、あくまでもレストランを出発点としていて、食事の提供の延長線上に滞在に関するおもてなしが存在します。

テレビを置かない、ルームサービスがない、ターンダウン(就寝前サービス)が行われないなど、ホテル式のサービスを重視していない場合も多くありますので、ご利用の際は事前に確認することをおすすめします。

 

《参考》オーベルジュとホテルとの違い

オーベルジュとホテルとでは、スタッフによるおもてなしの方向性が異なり、オーベルジュはあくまでも料理を楽しむことがメインになります。

オーナーが料理人であることが多く、料理長を複数置くような施設は少数派です。その人の料理を食べるために訪れる、という利用スタイルが一般的です。

レストランがメインですから、レストランの総席数よりも客室数が少ない、ということも多いですし、都会のレストランのように食事のみの客をお迎えすることも一般的です。ただし、郊外での営業ということもあり、予約なしでは利用ができない施設もあります。

重視するポイントが食事なので、客室よりもレストラン設備のほうが整っていて豪華というのはよくあることで、客室にはテレビなどの設置が無い場合もありますし、あえて客室の充実を図らないオーナーシェフもいるくらいです。

この点は、シティホテルやリゾートホテルのようにレストラン部門を擁する宿泊施設の客室設備の方が充実しています(2食付き宿泊プランなども販売されています。)

最近では、旅館的な総合的おもてなしの観点から客室設備が充実したオーベルジュも多数登場しています。しかし、どのオーベルジュも、いかに食事を楽しんでもらうかを中心に施設が造られています。

オーベルジュ一覧(日本オーベルジュ協会)

www.japan-auberge.org

※日本有数のオーベルジュが参画する「日本オーベルジュ協会」では、西洋料理を中心に、地域の特性を活かした料理を提供するレストラン機能を伴った宿泊施設をオーベルジュと認定しています。

滞在するレストラン(THE HIRAMATU HOTELS)

www.hiramatsuhotels.com

※全国にフランス料理店を展開する「ひらまつ」が、「滞在するレストラン」というコンセプトのもと、オーベルジュのように美食を堪能できるようにしたホテルです。