イントロダクション
この記事では、中長期滞在者向けの宿泊サービス(主なもの)に関する豆知識をまとめています。
これらのサービスは、特にビジネス出張者や外国人旅行客(インバウンド)に人気があるようです。
知っていると中長期という滞在期間にあった宿泊サービス選びの参考になると思います。
<1>アパートメントホテル
アパートメントホテルとは、客室の内部にキッチンがあり、冷蔵庫などの家電製品が設置されているホテル(民泊含む)のことを指します。ホテルとアパートの中間の機能をもった宿泊施設といえます。
一般的に、数週間から数ヶ月単位での契約(宿泊契約)が多く、ホテルに長期滞在するよりも割安です。基本的にタオル交換などの清掃サービスがないため、宿泊者は自分で洗濯や掃除をする必要があります。※もちろん清掃サービスのある施設もあります。
≪参考サイト≫
■ APARTMENT HOTEL MIMARU
■ ホテルMONday
■ グローバル展開(アスコット社)
https://www.discoverasr.com/en/our-brands
<2>サービスアパートメント
サービスアパートメントとは、ホテルのように短期から滞在でき、室内清掃などの便利なサービスがあり、家具家電の揃った賃貸住宅のことを指します。ホテルとアパートの中間の機能をもった住居施設といえます。
ホテルとアパートのいいとこどりをした住居といえるでしょう。最短1か月から入居(賃貸契約)が可能で、長期では1年以上の利用もできます。
※マンスリーマンションとも似ていますが、ワンランク上の間取りや設備、サービスが特徴となっています。
サービスアパートメントには「サービス」の言葉が意味する通り、日常生活を送るのに必要な家具・家電(ベッド、ソファ、テーブル、食器、調理器具、冷蔵庫、洗濯機など)がすべて揃っている上に、室内清掃やリネン交換など(ハウスキーピング)の付加サービス(概ね週一度)が受けられます。コンシェルジュサービスのある物件もあります。
さらに、電気代や水道代などの光熱費、インターネット料金はすべて賃料に含まれ、入居した当日からすぐ使用することができます。
≪参考サイト≫
専門の不動産仲介サイトで紹介されています。※不動産業者が得意な営業領域
<3>長期滞在連泊プラン
同一ホテルの滞在であれば長期連泊プランを使えば割引料金で泊まることができます。
各ホテルが単独で連泊プランを販売していることがほとんどですが、「Monthly Hotel(マンスリーホテル)」のように、参画ホテルの長期滞在者向けプランを販売している長期滞在専門予約サイト(1週間以上半年以内の中長期予約に対応)もあります。
≪参考サイト≫
■ アパホテル&リゾート
■ 東急ステイ
■ Monthly Hotel(マンスリーホテル)
<4>ホテルサブスク
サービスを一定期間、定額で利用できるのが、サブスクリプションサービス(略して「サブスク」)です。
2021年からは続々と、ホテルに定額で長期滞在できるサブスクプランが登場しています。帝国ホテルが2021年2月に予約を開始した1カ月プランは大変注目を集め、話題になりました。
最近では東急㈱が2023年5月17日に、2年間の実証実験期間を経て、定額制回遊型宿泊サービス「TsugiTsugi」(ツギツギ)を恒常的なサービスとして事業化しています。
※現在、「えらべる2」プランの初月無料キャンペーンを実施しています。3ヶ月以上の継続利用が必要。
≪参考サイト≫
■ TsugiTsugi(ツギツギ)
<プラン概要>主に東急グループの施設が対象、現在全国110施設あり。
(抜粋:公式ニュースリリース)
■ HafH(ハフ)
星野リゾートの施設も対象、Haffコインなるものを利用。1,000以上の対象施設あり。
■ goodroom(サブスくらし)
長期滞在ホテル掲載数No.1、月額69,800円から、家具・家電つきのマンスリーマンション、そしてホテルに自由に住み替えが可能なサービスです。
■ unito(ユニット)
最低1か月単位(最長3か月)の宿泊契約、リレント(Re-rent)も可能(その日数分の月額割引あり)。家具・家電つきのマンスリーマンション、ホテル(主に簡易宿所・民泊)から選べます。
まとめ
近年「ホテルに住む」というニーズは、働き方やライフスタイルの多様化を背景に着実に高まっているようです。
最近では、単に滞在して「過ごす」だけの宿泊機能に加えて、自宅にいるように「暮らす」機能を備えた新しいタイプの施設が誕生しています。
実際に手軽に利用しやすい宿泊サービスとしては、「長期滞在連泊プラン」と「ホテルサブスク」になるかと思います。
ホテルに中長期滞在する場合、こうした宿泊サービスを上手く活用すれば、自分のライフスタイルに合った暮らしをホテルでも送ることが可能です。